バー開業バイブル、中級編・第28章・第2節
たくさんの材料を使うカクテル
ここで紹介しているカクテルは、特に、テキーラ・ベースというわけではありません。
ただ、その味わいに、大きく関係してくるので、テキーラのところで取り上げました。
実に、多くの材料を使用して、作りますし、これもまた、バーテンダーによって、作り方に主張が出てくるものです。
また、バーによっても、さまざまなタイプのものが提供されています。
このカクテルの簡略版!というより、すでに、別のカクテルとしか思えないレシピで提供されているバーも、珍しくありません。
それは、それで、飲みやすくしてありますので、お客様には、好評の場合もあるはずですので、良いのではないかと思います。
私は、「オーセンティック・バー」も、言い方は悪いですが、「ナンチャってバー」もどちらも、飲み込める!それはそれで、評価すべきものだと考えているタイプです。
ですから、このカクテルの作り方で、邪道と呼ばれる作り方の方法についても、ここで、解説しています。
ご自分が、開業される、あるいは、勤めていらっしゃるバーのコンセプトに応じて、カクテルの作り方を、変えるのは、当たり前の事でしょう。
使用しているお酒の種類が同じでも、分量が違えば、カクテル名が変わります。
しかし、その事を理解した上で、お客様目線で考えた場合に、分量を変えて、お客様の喜ばれるカクテルを提供すべきだと思うからです。
そのお客様が、カクテル名で頼まれた場合に、どういう分量で作るか?
さまざまな視点で、お客様の嗜好や体調など、観察した上で、カクテルを作る必要があるのです。