カクテル作り、適温について(2)
カクテルは、さまざまな要因に対処して、適温にする
カクテルと、気温と温度。
●当たり前の話ですが、カクテルは、適温で、飲んで頂くように調整しています。
カクテルの作り方を学ばれると、ビルド、ステア、シェーク、ブレンドと出てきます。
それぞれに、理由があって、こうした作り方の分類になっています。
●材料を混ぜることだけが、カクテル作りではありません。
適温にすること。
これが、結構難しいわけです。
季節、室内の温度、お客様の味覚の状態、扱う材料・・・
さまざまな要因が、からんできます。
●適温に仕上げるには、どうすればいいか?
毎日、微妙な変化に、どのように、対処するか?
こうした感覚的な部分は、デジタル化の進んだ現代でも、人間の能力の方が、はるかに優秀でしょう。
●何となくとか、これぐらいとか、あいまいな表現になりますが、
経験からくる「カン」で、作業することになります。
この「カン」を養うために、さまざまな学びを積んできたともいえます。
単純に、デジタルで表現できるもので、カクテルを作ろうとするのは、無理があります。
●カクテルレシピも、デジタル化できます。
今では、条件を入力すれば、瞬時に好みのカクテルレシピが表示されるソフトもありますしね。
いつもの話ですが、だからこそ、そうしたカクテルレシピでは、美味しいカクテルは無理!ということになります。
もし、デジタル化したものでOKなら、バーテンダーは、必要ありません。
●でも、人間の味覚の微調整を、瞬時にできるのは、人間しかいないと思います。
デジタルも必要ですが、アナログ的な感覚とのバランスが、大事でしょう。
便利なものは、どんどん利用すればいいです。
私も、デジタルで、便利なものは、どんどん取り入れるつもりです。
ただ、利用するのであって、自分が、振りまわされたり、頼りきってしまう事にならないように気をつけてます。
まあ、基本、アナログ人間なので、気をつけなくても大丈夫ですが・・・(苦笑)