カクテル作りのベース・一般的なお酒の基礎「テキーラ」
テキーラの製法や特徴
テキーラの原料
竜舌蘭(リュウゼツラン)の球茎が原料。 竜舌蘭(リュウゼツラン)の球茎(株)を糖化、発酵、蒸留してつくられる。
竜舌蘭(リュウゼツラン)とは?
竜舌蘭(リュウゼツラン)とは、ヒガンバナ科の多肉植物。
別名-マゲイかアガベ。アガベは、植物学者リンネが命名。
生育に要する年数は、8~10年ぐらい。15年のものも。球茎は、通常、直径70~80cm。重さ30~40kg。なかには、80kgのものも!
300種以上の品種があるが、酒の原料となるのは次の3品種。
- アガベ・アメリカーナ
- アガベ・アトロビレンス
- アガベ・アスール・テキラーナ
テキーラの歴史
テキーラの誕生
18世紀半ば頃、メキシコで誕生。
18世紀の半ば頃、当時まだスペイン領だったメキシコのハリスコ州アマチタリアで山火事があり、焼け跡に残っていたリュウゼツランの芳香と甘い汁の味から、試しに蒸留酒をつくってみたのが、誕生の経緯とする説が有名。後に、より品質の良いリュウゼツランのあるテキーラ村でつくられるようになった。
テキーラの普及
メキシコ・オリンピックで『マルガリータ』とともに世界に普及。
誕生当初は、その酒は、まだ「メスカル」と呼ばれていたが、後に、「メスカル・ブランデー」や「テキーラ・ワイン」などの呼び名を経て、1968年のメキシコ・オリンピックで「マルガリータ」カクテルとともに世界に普及していった。
テキーラの語源
アガベ・アスール・テキラーナという品種は、 1902年、植物学者ウェーバーに認定されたリュウゼツランの品種で、メキシコ北西のハリスコ州テキーラ村周辺の特産物。このテキーラ村と~テキラーナというのが、『テキーラ』の語源となっている。
テキーラの種類
リュウゼツランを原料とした酒の種類
前述のように、酒の原料となるリュウゼツランは3品種。その品種と製造法で次のように分類される。
- プルケ
アガベ・アメリカーナとアガベ・アトロビレンスからつくる醸造酒。 - メスカル
アガベ・アメリカーナとアガベ・アトロビレンスからつくる蒸留酒。 - テキーラ
アガベ・アスール・テキラーナからつくる蒸留酒。
テキーラの種類
まず、原料で2つに分けられる。
- アガベ~を100%使用したもの。
- アガベ~51%以上で砂糖などを加えたもの。
次に、熟成期間などで下記のように分けられる。
- ホワイト・テキーラ
- テキーラ・レポサド
- テキーラ・アネホ