カクテル作りのベース・一般的なお酒の基礎「ジン」

ジンの製法や特徴

穀物(とうもろこし、大麦麦芽etc)が原料。

穀物を原料とし、糖化、発酵、蒸留し、ジュニパー・ベリーやその他の草根木皮とともに再蒸留させ、香味を加えて作る。無色透明で、爽やかな風味が特徴。

ジンの歴史

1660年に、オランダのシルヴィウス博士が薬用酒として発売。

1492年、コロンブスの新大陸発見以来、ヨーロッパでは海外進出が盛んになったが、同時に植民地とした地域特有の熱病にも苦しめられるようになった。

その薬の研究をしていたオランダ、ライデン大学の医学部教授シルヴィウス博士が、利尿や胃腸の働きを良くする効果のあるジュニパー・ベリー(杜松のみ)を利用して薬用酒を作り、ジュニパー・ベリーの仏語-「ジュニエーヴルという名で薬局で販売した。

オランダ人が生み、イギリス人が洗練し、アメリカ人が栄光を与えた。

オランダで発売以来、爽やかな香りが人気で、またたくまにオランダ中に広まり、名称も、オランダ語で、「イェネーフェル」と呼ばれるようになる。

これが、イギリスに広まったのは、1689年、宗教改革の後の国王の後継者として、以前イギリス王室からオランダ貴族に嫁いだ女性の息子、ウイリアムスⅢ世が選ばれたことによる。彼は、当時ビール以外の蒸留酒を全て輸入していたイギリスで、ジンを国民酒として普及させるため、ウイスキーやブランデーに関税をかけたり、輸入制限をした。

そして、18世紀初めには、特にロンドンで大流行し、名称もジンと呼ぶようになった。19世紀に連続式蒸留器を使用するようになり、これ以降、イギリス産をロンドン・ジンと呼ぶようになる。

そして、アメリカで、ジンは、カクテルのベースとして脚光を浴び、全世界に広まっていく。

ジンの種類

ドライ・ジン

別名、ロンドン・ジン。通常ジンといえばこれのこと。

とうもろこし、大麦麦芽(ときにライ麦)を糖化、発酵し、連続式蒸留器で蒸留し、ジュニパー・ベリーやその他の薬草、香草を加え、再蒸留したもの。

オランダ・ジン

別名 イェネーフェル、イェネーファ、ジュネヴァ、ホランズ、スキーダム

ドライ・ジンより多めの大麦麦芽と、とうもろこし、ライ麦などを原料とし、糖化、発酵させ、単式蒸留器で2~3回蒸留し、香料を加え、再蒸留したもの。樽熟成させるものもある。香りも味もヘビーなためカクテルには不向き。

シュタインヘーガー

ドイツ生まれのジン。ドイツのヴェストファーレン州のシュタインハーゲンで誕生。

生のジュニパー・ベリーを発酵、蒸留したものと、とうもろこし、大麦麦芽を発酵、蒸留したスピリッツをブレンドして再蒸留したもの。ビールで冷えたお腹を、このジンで温め再びビールを飲むというのが、現地風の飲み方。

オールド・トム・ジン

ドライ・ジンに、砂糖を加えた甘口のジン。

名前の由来は、18世紀のロンドンで人気だったジンの自販機が猫の形をしていて、オスの猫をトム・キャットと言うことから。

フレーバード・ジン

ジンに、いろいろな香味成分を加えたもの。

日本では、酒税法上リキュールに含まれる。レモン・ジン、オレンジ・ジン、スロー・ジン、ジンジャー・ジン、ミント・ジンなど

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