バー開業バイブル、初級編・第5章・第3節
カクテルを作ってみよう
ようやく、この節にたどりつきました。いよいよ、カクテルを、実際に作ります。よくぞ、ここまで、我慢して、講義を聞いて頂けました。
最初は、本当に、カンタンにできるカクテルです。そして、語弊を恐れずに言うならば、誰が作っても、腕が悪くても、どんな不器用でも、間違いなく、美味しいカクテルができるものです。
このレモン・リキュール、本当に、美味しいんです。アルコール入り、レモンスカッシュといったところでしょうか。普通に作っても、美味しいですが、前節の、レモンの扱い方をご覧頂き、プロならではのワザを使って頂ければ、アマチュアのバーテンダーが作るより、美味しいものができます。
アマチュア・バーテンダーの皆様、申し訳ありません。決して、非難しているわけではありません。むしろ、こういった技術を教える所が少なくなったことが問題なのだと思っています。
飲食業界は、さまざまな浮き沈みを経験するなかで、どうしても、知識・技術の継承が難しいのも事実なのです。たかだか、10年か20年ぐらいしか経験のない人が、まるで名人であるかのように、もてはやされるという不思議??
決して、その方たちの技術が劣っているというわけではありません。それよりも、そういう体質というか、仕組みを作った方々に問題があるように思います。
弊店のバーでさえ、たかが60年で、老舗といっていいか?おこがましい事だと、思っています。
飲食業界に限らず、全ての事について言えると思うのですが、人間を磨いて、初めて、その知識・技術も生かされると思うのです。そして、人間を=人格を磨く事は、一生涯続く修行です。少なくとも、成人して、10年や20年でできるものではないと・・・
申し訳ありません。「カクテルを作ってみよう!」という主題を忘れていました。まあ、余談という事で、ご容赦下さい。プラス、私の単なる意見で、賛同を求めたものではありません。変なバーの店主が、勝手な事を言っていると聞き流して下さい。クレーム・反論は、何卒、ご容赦頂けますよう、よろしくお願い致します。