バー開業バイブル、中級編・第29章・第1節
このリキュールについて
リキュールの女王の登場です。
リキュールの原点のひとつと考えられているリキュールです。
余談ですが、世界最古のリキュールと呼ばれるものは、別にあります。
このリキュールは、フルーツ系ではありません。
今でこそ、さまざまなフルーツを主原料に、さまざまなリキュールが誕生していますが、当初は=ず~っと大昔は、フルーツ系のリキュールはなかったのです。
そして、この女王と呼ばれるようなリキュールが、メインだったのです。
現代は、本当に、さまざまなリキュールが誕生し、実に恵まれた環境にあります。
特に、ここ数年、そのまま召し上がれるリキュールも、どんどん増えてきました。
バーテンダーも、必要ないのでは?というリキュールも、数多くあります。
もちろん、カクテルを作るだけが、バーテンダーの仕事ではありませんので、バーテンダーの職業がなくなるということでは、ありません。
それでも、カクテルを作る側から見ると、本当に、リキュールの種類が豊富になり、創造性を働かせると、さまざまなカクテルのアイデアが生まれてきます。
最近は、カクテルを作る作業は、スタッフにまかせ、経営や教育ビジネスに力を入れているので、カクテルの創作をする時間が作り出せませんが、
これほど恵まれた環境が整うと、努力しなくても美味しいものがあるから・・・そんな理由で、創作をしなくなるバーテンダーも多いのでは??
カクテルを創りだす作業は、ある意味、芸術的なところがあります。
もちろん、私は、経営を考えますので、ことさらに、時間がかかり芸を極めたような作品を、どんどん創りだそうとは考えないタイプです。
しかし、そういった事をする事ができる能力は持っています。
つまり、知識・技術を持っていて、いつでも作れる能力をもっていながら、経営を考えて、お客様目線のカクテルを創りだすことを優先するという事です。
私の、バーテンダーデビューの話を、どこかで話していると思うのですが、その部分をご覧頂いた方には、なぜ、そうなったのか、ご理解いただけると思います。