バー開業バイブル、初級編・第15章・第1節
「ラム」とは?~歴史まで
さて、「ラム」の定義について、ここで、解説させて頂いています。
もちろん、これまで、ウォッカなどのところでも申し上げましたように、
私のように、カクテル教室やカクテルセミナーでも開かない限り、
お店を経営していて、ラムとは何?と聞かれて説明する事はほとんどない!といっても、過言ではありません。
だったら、わざわざ学ばなくても!と思われるかもしれませんが、ラムの定義を理解する事で、その扱い方やカクテルの作り方に、工夫が生まれてくる事もあります。
バーを経営なさるのであれば、知っていて当然の話もあります。
何より、知識・技術を磨く、一番の理由は、自分自身に、自信を持つためでもあります。
カクテルを作ったり、バーを経営する上で、知識・技術に自信がある場合と、自信がない場合では、やはり、当然、結果が違ってくるはずです。
また、自信がない人に限って、店で、ついつい、知識や技術を披露したがります。
私などは、実際、ほとんど、店で語る事はありませんし、今では、スタッフに、カクテル作りをまかせているので、カクテルを作れない店主と思っていらっしゃるお客さまもあるような気がします。
それで、ぜんぜん構わないと、私自身思っています。
今、カクテルを作っているスタッフの方が、カクテルの味も、私より上と思って頂いて結構。
また、さまざまなお客様の無理なご要望も、私は、影の存在となり、スタッフに、その難題に応えた脚光があたるよう配慮するようにしています。
もともと、その技術力や知識で、脚光を浴びるようになることで、店を維持・繁栄させようなどと思っていませんので、こうした対応になっています。
それは、私のプロフィールをご覧頂ければ、その経緯を、ご理解頂けると思います。
何しろ、カクテルが作れるにも関わらず、カクテルを作れない!といって、
お客様から、侮蔑の態度を取られながら対応していた時期がありましたので、何が大切なのか?を、理解してきたからです。
こうした経験を持っており、知識・技術を披露することを、店の運営上で重視していないにも関わらず、それでも、知識・技術は必要なのです。
全ては、あなたの自信につながり、見えないところで、役立つものなのです。