バー開業バイブル、初級編・第1章・第3節
間違いだらけのバー
いきなり、大きく出てしまいました。全てのバーが、間違っていると言っているわけではありません。語弊をまねく言い方ですが、どうぞ、勘違いなさいませんように・・・クレームは、お受けいたしかねますので。
どこかのバーのマスターが、勝手な事を言っているだけ!と、寛大なる御心で、ご容赦ください。まあ、もともと、見かけによらず強気で、言いたい放題のところがあり、かなりの毒舌だと言われる私なので・・・本人は、そうは思っておらず、ただ、自分の意見を正直に言っているだけなのですが。
世の中には、さまざまな意見の人がいるのが当たり前で、意見が違っても、それなりに付き合っていけるはずですし、むしろ、全ての事で意見が一致することなんて絶対にないと思うのですが・・・・・
何やら、私が変人のような感じですが、私が、ここで申し上げたい一番の事は「お客様目線で、バーを経営して頂きたい!」ということなんです。
知識・技術は、誰よりも深く研究し、鍛練していかなければならないのは、当たり前のことです。ですが、それを誇らしげに語るのは、ナンセンスということです。
お客様に、バーでは、こうあるべき!と気を使わせたりするのは、おかしいでしょう。能ある鷹は・・・という事です。
ここまで、節をとってまで話さなければならないと思うほど、一般の方にとって、バーに対する認識があまりに、偏っていると思うからです。
世の中には、さまざまなバーがあり、それ自体は、私も、とても良いことだと思うのですが、一部に、「オーセンティック・バー」以外はバーではない!などと、思われている事が私的には、ナンセンスだと思うからです。
「オーセンティック・バー」自体は世の中に必要ですし、素晴らしいバーも多く今後も、繁栄し存続していってほしいと思っています。でも、全くバーやカクテルに知識のない方でも楽しめるバーであってほしいと思うのです。
そして、これから、バー開業を目指されこの教材で学習を始められた方に、バーに関して、タブーだとか、業界の常識にとらわれず、あくまで、お客様目線で、バーを開業し運営していって頂きたいと思うのです。
誰にも、遠慮することはありません。どうか、業界の常識だとか、有名バーにいるスタッフなどの話に恐縮し、自らの個性を失うことのないようにしてほしいと、そういう意味を込めて、この節で話をさせて頂いています。
あなたにしかできないバーがあります。恐れず、挑戦して下さい。