バーテンダーとバー開業の老舗BARスクール・モスコミュールを作れないバーテンダーの真実

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老舗バーが語る「モスコミュールを作れないバーテンダーの真実」

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  1. バーテンダーとバー開業の老舗BARスクール
  2. バー開業必読講座の目次
  3. 老舗バーが語る「モスコミュールを作れないバーテンダーの真実について」

モスコミュールを作れないバーテンダーの真実とは?

バーテンダーなら、誰でも作れるカクテル

モスコミュールを作れないバーテンダーは、いません。味は別にして、居酒屋などでも、メニューにあるのが当たり前です。

では、モスコミュールを作れないバーテンダーとは?

それは、私の事です。
はあ???

正確に言うと、 「作れるのに、作れない!と言っているバーテンダー」です。
私は、店で、カクテルの注文があっても、「勉強不足で、作れません!」と受け答えしていた時期があります。バーで働き始めたばかりなら、分かりますが、何カ月もたって・・・

当然、お客様には、冷たい目で見られ、侮蔑の態度をとられ・・・
誰よりも美味しいカクテルを作る自信があるのに、「作れない!」と言わなければならない経験を、した事のある人は、もしかして、いないのでは?いや、私ぐらいのものでしょう。


バーテンダーの知識・技術を披露してはいけないルール

バーテンダーとして、バーカウンターの中に入っていながら、知識・技術を披露してはいけない!何とも奇妙なルールを与えられたのです。
その意味が、分かるでしょうか?

私は、ご存知の方も多いと思いますが、この業界に、何十年もいて、すでに、小学生の頃に、ある程度、カクテルの作り方を覚えています。もちろん、カクテルの味を覚えたのは、成人してからですが、作り方は、頭の中に、映像として、インプットされているわけです。

ですから、本格的にカクテルを学び始める段階で、すでに、ゼロから学ぶ人よりも、数段上の事を、学ぼうとしているレベルなわけです。

さまざまなバーや、バーテンダーによる味の違いを、深く追求してみたり、新たなコンセプトで、カクテルを改良してみたり、新しいシェーカーの振り方を研究してみたり・・・ こういった高いレベルで、スタートしているわけです。

知識・技術の高い、バーテンダーの弱点

では、バーテンダーとして、そんな私の、弱点は、何でしょう?
20代前半、すでに、バーテンダーとしての知識・技術をかなり習得していた、私の弱点は?当時の、自分は、気付いていませんが、

やはり、弱点は、若気の至り。
要するに、「天狗!」になってしまう事です。


そう、自分の作るカクテルを、飲んで、ほめてほしいわけです。さまざまな知識・技術を披露して、自慢したいわけです。そうすると、どうなるか?

その若さで、凄い!となるわけで・・・ 間違いなく、「天狗!!」になる性格でもあります。(笑)

そこで、先代から出された命令が、「カクテルは作れない!と言え。」です。
当時は、意味が理解できていません。 不平不満だらけです。

自分のアピールポイントを潰されたあげく、店では、連日、ボロボロに言われ・・・ 情けなくて、店に行くのがイヤになっていました。それでも、潰れなかったのは、負けず嫌いの性格でしょうね。

バーテンダーとして必要な、別の能力

おかげで、お客様が、何を求めていらっしゃるか?とか、どのように接客や会話をするべきか?とか、 違うアプローチの方法で、お客様に満足して頂くための能力を磨くことにつながりました。 先代に、感謝です。

ただ、もう、はるか昔に引退した先代に、先日、聞いたら・・
「そんな事を、言ったかな?記憶にないよ。」
かなりの高齢ですが、まだ、ボケてないはず。もしかして、あの命令は、気まぐれ?? 十分に、ありうる性格です。そんな私も、最近、先代に似てきたような??

いつものように、随分、話がそれてきていますが、要するに、お客様の視点で、カクテル作りを考えるようにならなければならないのです。

単なる職人では、ダメです。 まず、人間性を鍛えろ!という事ですね。

カクテル作りに必要な、お客様視点

「モスコミュール」にしても、本物はこうだ!みたいな話があります。もちろん、知識としては、知っておくべきでしょう。

オリジナルのモスコミュール(開発当時のモスコミュールという意味で)は、ウォッカは、この銘柄、グラスは、これ!・・・いろいろあります。さらに、特別製の「モスコミュール!」というコンセプトで考え始めれば、キリがありません。

全てのカクテルで言える事ですが、そのカクテルを作る時に、お客様視点で作る事が重要です。その視点を無視して、これが本物!という押し付けは、ナンセンスでしょう。

もし、私が、若かりし頃、自分の知識・技術を自慢するバーテンダーとして、そのまま店を経営していたら、今、店が存続していたかどうか??

まあ、考え方は、人によって違いますので、あくまで、職人として経営するのが正統派!と、おっしゃる方もある事でしょう。 それは、それで、良いと思います。

私は、別に、全ての方に、賛同を求めているわけではありません。さまざまな意見の方があって当然ですし、そうした方達も、受け入れることができます。ここで、お話している事は、全て、「私の場合は!」という条件付きだということで、よろしくお願いいたします。

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