株式会社FIZZのロゴ

バーテンダーとバー開業の老舗BARスクール・カクテル、作品と商品の違い

株式会社FIZZfizz@bar-open.com082-236-6782

老舗バーが語る「カクテル、作品と商品の違い」

 

自社ビルを建てた老舗バーが、60年のノウハウを伝授

自社ビルを建てた老舗バーが60年の秘伝を伝授する、全28巻の教材

  1. バーテンダーとバー開業の老舗BARスクール
  2. バー開業必読講座の目次
  3. 老舗バーが語る「カクテル、作品と商品の違いについて」

重要事項

カクテルで絶対に知ってほしい事

カクテルレシピ通りは、アウト

カクテルレシピ通りで、美味しいカクテルは作れません

もしかして、あなたは、カクテルレシピ通りで、美味しいカクテルが作れると思っていませんか?それは、間違いです。さらに言えば、本を何冊読んでも、ネット上の動画を何百回見ても、レシピを何百個覚えても、プロにはなれません

レシピ通りで、美味しいカクテルができない理由とは?

カクテル、作品と商品の違いについて

コンペのカクテルレシピ通りでも、美味しくない

カクテルレシピ通りでは、美味しくできない理由は、他の記事でも、何度かお話しました。

それでも、カクテル初心者の方は、コンペなどで、バーテンダーが作るカクテルレシピは、素晴らしく美味しいはず!と、思われる事でしょう。

でも、実際に、そのカクテルレシピ通りでは、いまひとつです。理由は、さまざまな事があります。

まず、プロのバーテンダーの腕前と、初心者の腕前では、同じ分量で作っても、差があります。

カクテルレシピも、細かい分量指定は、していません。

例えば、15ml弱=12~13mlとか、細かい設定です。

コンペ仕様に作成されたカクテルレシピ

さらに、特に、考えて頂きたい点が、あります。それは、コンテストにあわせて、作成してある!というところ。プロのバーテンダーは、臨機応変に対応します。

コンテストで創るカクテルは、いわば、「作品」
でも、実際に、営業しているバーで提供するのは、「商品」


「作品」と「商品」は、根本的に違います。

当然、プロのバーテンダーは、「作品」として仕上げたカクテルを、バーで提供するときには、アレンジします。しかも、そのアレンジは、自分の腕前ならではの部分と、お客様個別の対応を考慮しています。

ですから、美味しくなって当然。コンテストで披露したカクテルレシピそのままで、初心者に、美味しいカクテルは、ちょっと、難しいでしょう。

ですから、コンテストなどで、披露してあるカクテルレシピが美味しくないからといって、そのバーテンダーの器量を判断するのは、早計というものなのです。


そのカクテルは、作品なのか?商品なのか?

カクテルを作る時に、必要な考え方なので、再度、しつこく言いますね。

「そのカクテルは、作品なのか?商品なのか?」

作品であれば、時間も費用も考えず、創り出すことも必要でしょう。しかし、商品として、考えてみると・・・・・当然、そこには、さまざまな制約もあります。

プラス、第一に考えるべきは、お客様のこと。個別対応ができれば、最高です。但し、そこにも、制約が発生する場合もあります。

全てにおいて、バランスが必要ですね。だからといって、手抜きや妥協の産物でいいというわけではありません。

知識・技術の限りを尽くし、さまざまな制約の中でも、最高の商品を創り出すこと。知識・技術からうまれるアイデアに、制限はありません。だからこそ、知識・技術が必要なんですね。

自慢したり、ウンチクを語るためにあるものではありません。さて、あなたが創り出そうとしているのは、作品ですか?商品ですか?

もっと読みたい方は
バー開業への必読講座「目次」へ

本物のカクテル作りなど
老舗バー60年の秘伝はコチラ